私は運が良い♪のはもうわかったよ・・・と我ながら思いますが、広義での父の終末期からはじまるエピソードをもう一つ。
私の考えには日本的な昔気質なところがあり、『田舎の長男だし、いつかは結婚して子供をつくって、家を継ぎ、墓を守らなければならない・・・。』と思い続けていた一方、自由気ままに独身生活を謳歌していました。そんな私も父の終末期が近いのを感じ『最期に安心させるために結婚する気はあると言うポーズだけでもしておくか。まぁ、とりあえず紹介できるような彼女ができればよいのだけど・・・。』と思い、行動を起こしたのが2017年の10月頃?で今の奥さんと『たまたま』出会ったのが11月頃、『たまたま』付き合いだしたのが12月頃、なんと入籍したのが翌2018年の1月14日!ビックリするぐらいのスピードでの結婚!!(いわゆる、「授かり婚」「できちゃった婚」ではありません。)両家の親も納得で、なんだったら私だけが「もう少し考えて・・・もう少し先でもいいんじゃない・・・?」と言っていたぐらいですが、結果として父の最期に嫁がいると言うミラクル。しかも実家で両親との同居OKの嫁。残念ながら内孫は間に合いませんでしたが、婚姻届けの証人欄にも父に記入してもらえ、安心もしてもらえたように思います。(1月14日に入籍し、父が他界したのが2月8日。入籍後はじめてのイベント、結婚披露が父の葬儀だったので、妻や妻側の親族には申し訳ありませんでしたが・・・。)
今思えば、当時勤めていた会社の介護付きホームのご入居者の仲介でご自身のお孫さんとお見合いをセッティングされたり、中間管理職の世話焼きおばちゃんに自分の孫が通う保育園の保育士さんを紹介されたり・・・他にも結婚する直近1年ぐらいは、結婚をしない私へ「いい加減にちゃんと考えなさい」と言わんばかりに意識付けになる出来事が多かった気がします。そう思うと、その時は一見意味のない事も物語の伏線としてとらえると、「やはり必要な時に必要なことがおこっているなぁ。」と感心します。
先も書いた通り、父の死と言うワードは一見ネガティブなものですが、遅かれ早かれ、いつか必ずやってくる父の終末期や死と言うものをきっかけに伴侶を得、2019年の6月には長男が生まれ、これまでの漠然とした死生観や人生観が徐々に明確になり、人生の大小イベントの捉え方も変わってくることで、私の人生も【Second half】として明らかにステージが変わってきました。